間接痛のリウマチについて紹介します。
季節が秋から冬へと向かうと、温泉に行きたくなります。露天風呂につかりながら、季節の移ろいを感じる・・・日常の嫌なことを忘れて心も体も癒されるひと時ですね。体の調子を整えるために行く人、心のリフレッシュのために行く人、温泉へ向かう目的は人それぞれです。ところで、温泉の効能として「関節痛」「リウマチ」その他にも様々な症状が書かれているのを見たことはありませんか。具体的にどのような効果があるのでしょうか。
関節リウマチに対する効果としては、以下の項目があります。●温熱作用により、鎮痛効果が期待できる●水中での浮力の働きにより下肢にかかる体重が減少し、下肢の関節への負担と痛みが軽減される●水の抵抗を利用した筋力増強●泉質により血管が拡張され、血流改善や代謝改善が期待できる→痛みの軽減につながる●温度、圧力、浸透圧、成分などの総合的な刺激により、自律神経の調整が行なわれる但し、効果を挙げるためには患者さん本人の体調(適応、禁忌)、泉質、温度、入水時間、入浴時間帯など様々な条件が必要ですので、お医者さんとよく相談してください。
以上のような効果から、温泉療法はリハビリテーションの一つとして行なわれます。これは薬物療法や手術療法と同じように、リウマチ自体を治せるわけではなく、対症療法の一つなのです。
関節リウマチの治療は、土台となる基礎的療法と、薬物療法、手術療法、そしてリハビリテーションがバランスよく行なわれることが大切です。
関節リウマチの患者さんのうち、およそ80%が女性です。全国で70万人と言われる患者さんのうちの80%ですから、女性としては不安をあおられるような数ですよね。
なぜ女性に多く発病するのでしょうか。実は関節リウマチに限らず、膠原病の代表格である「全身性エリテマトーデス」などを含む自己免疫疾患の多くが、男性より女性に多くみられるのです。その理由については、女性ホルモンと妊娠・出産の影響が指摘されています。女性ホルモンの中には、プロラクチン(乳腺刺激ホルモン)やエストロゲン(卵胞ホルモン)など自己免疫反応を高める働きをするものがあります。また、妊娠・出産をスムーズにするために、男性より免疫機構が複雑になっています。例えば妊娠中は、胎児を異物と見なさないようにするため、ステロイドホルモンの産生が増えて免疫の働きが抑制されます。妊娠期間中に関節リウマチの症状が軽くなり、出産後に症状が悪化する事例がよくあるのは、このためです。また、出産後に免疫の抑制が解除され、一時的に免疫の働きが高まり、その際に自己免疫疾患が起こりやすいと言われています。
このように、女性ホルモンの性質や、複雑に免疫機構が働く中で、自己免疫疾患が入り込むすきも多くなってしまうのかもしれません。
リウマチ性疾患のなかには関節リウマチと症状のよく似た「痛風」があります。風が吹いても痛い、と言われるほどの激痛が走る病気ですが、こちらは圧倒的に男性に多いそうです。