間接痛のリウマチについて紹介します。
関節リウマチを治療する上で患者さんから求められるものは、まず痛みを取り除くこと。そして関節組織の破壊をくい止めることではないでしょうか。これらを目標とする治療は非ステロイド性抗炎症薬や抗リウマチ薬がその中心ですが、薬によっては長期にわたって投与した場合の副作用を無視できません。
そんな中、レーザー治療は全身性の副作用がなく(少しだるさを覚える程度)、リウマチの進行を抑制したり、腫れ、こわばり、痛みを軽減する有効な治療法として最近注目されています。(関節リウマチ治療に用いられる低出力レーザーは、皮膚に障害を与えない出力以下にエネルギーを押さえてあるものです。但し、眼に直接照射すると、網膜に損傷を与える危険があります。)レーザー治療による鎮痛作用はよく知られていますね。レーザー治療後に関節の痛みが軽減されたという報告はよく聞かれます。次に期待される効果として、既に破壊が進んでしまった関節に対する関節機能の改善と、機能を維持する効果があります。これは薬物療法には期待しにくい効果です。
このように有効な治療法として期待されるレーザー治療ですが、レーザー療法のみで関節リウマチの炎症がすべて抑制できるわけではありません。薬物療法により免疫異常を改善できれば、関節の変形をかなり防げることもわかっています。薬物療法、レーザー療法、それぞれの利点を組み合わせ、慢性関節リウマチの症状をコントロールする必要があります。
若年性関節リウマチは多彩な症状を示すことがあるため、大人の関節リウマチとは区別されています。患者が小児である場合、以下の点について大人の関節リウマチとは異なります。
●小児に使用できる薬が限られているため、リウマチの活動性を抑えるのが困難になります。●若年性関節リウマチは全身性の炎症のため、いろいろな成長障害が起こります。身長について言えば、リウマチの活動性が続いている期間が長いほど標準と比べて身長が低くなっています。特にステロイドには身長の伸びを抑える作用があるため、ステロイドを使用すると低身長の傾向が著しくなります。また関節運動が行ないづらく、骨の成長に障害を及ぼすことがあります。 このように小児は成長の過程にあるため、慢性の病気が起こると成長が障害されてしまいます。●小児期では痛みを伴うリハビリテーションなどには協力してもらえず、運動療法が難しくなります。遊びの中に組み込んで、楽しくできる工夫が必要になります。
このほか、学校生活との両立や、進学・就職といった問題にも向き合っていかなくてはいけません。長い目で見た治療プログラムに沿っての生活が必要ですが、病気があっても、自分なりに納得して人生を前向きに生きられるよう、周囲がサポートしていくことも大切です。同じ病気の子どもを持つ親の方々の会(「あすなろ会」があります)に参加して、情報交換するのも、子どもを支える上での励みになると思います。